オーストラリア・ハウス再生プロジェクト
オーストラリア・ハウス再生プロジェクトは、2011年3月12日、長野県北部を震源とした地震による初代建物の倒壊直後、オーストラリアと越後妻有の絆を絶やしてはならない、という多くの人たちの総意のもと立ち上がりました。
このプロジェクトは、大地の芸術祭実行委員会、十日町市、日豪のアーティストや建築家、地域住民、芸術祭のサポーター、オーストラリア政府など、今までオーストラリア・ハウスに関わってきた多くの人々や機関の協力を得て、進められました。
建築場所については、新潟県十日町市浦田地区の眺めのよい敷地が選定され、2011年9月に「安くて、丈夫で、小さい」防災建築というコンセプトに基づき、設計提案の国際コンペティションが行われました。その結果、オーストラリアの設計事務所のデザイン案で再建に臨むことになりました。
建物は、日豪交流の拠点として、オーストラリア人アーティストの滞在・制作・発表、日豪の共同プロジェクトやコミュニティーの施設など、様々な機能を満たすためのギャラリーや居住空間が組み込まれた設計となっています。更に、環境と防災性への配慮がされ、日豪の文化を感じさせつつ、建物自体が越後妻有の美しい風景に溶け込むアート作品になることが目指されています。
それぞれの分野で協力し合う多数の人々により再生されるオーストラリア・ハウスのお披露目は、第5回大地の芸術祭が開幕した2012年7月に行われました。そしてその後、オーストラリア・ハウスは日豪の様々な活動の舞台となっています。
オーストラリア・ハウス再生プロジェクトは、十日町市、社団法人海外と文化を交流する会、豪日交流基金、および在日オーストラリア大使館の助成を受けて成されました。