この国の都市は、日本の主要都市と比べると規模では劣るものの、占有面積は他を圧倒しています。オーストラリア最大の都市シドニーは、スプロール現象によって都市圏が大きく広がり、その範囲は世界でも最大級です。この市街化の原因として、国民のほとんどがアパート、接地型集合住宅、テラスハウスなどで建物や土地を共有するより、土地付きの一戸建に少数家族で住む方を好んでいることがあげられます。平均的な住居は6〜7部屋のある1階建住宅で、1000・程の土地を持っています。敷地は塀や柵で囲われていて、樹木や花の植えられる庭があり、野菜を栽培する家庭もあります。このような家には両親と子供の一家族で住むのが一般的で、祖父母や成人した子供は通常別に家やアパートを所有し、そこに住んでいます。 |
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キャンベラの郊外住宅地 / © Australian Embassy, Tokyo |
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