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1.独特な地形
  オーストラリアは他の大陸から孤立した古い大陸で、地形や気候などの地理的条件は多様です。約1億年前までは、南半球にはゴンドワナランドと呼ばれる巨大大陸が存在していましたが、その後しだいにオーストラリア、アフリカ、南アメリカなどの諸大陸に分離し、オーストラリア大陸はゆっくりとアジアの方向に移動していきました。オーストラリアの地形の形成は数億年前にさかのぼり、独特の自然地理的特徴を見せています。
 
オーストラリア大陸は次の3つの大地形区に区分されます。
 
基本図1
 
  西部台地の岩盤はきわめて古く(30億年以上前のものもある)、5億年以上も前から陸地を形成して、キンバリー、ハマズリー、アーネムランド、イルガーンなどの台地があります。パース地方の沿岸部の岩盤は比較的年代が新しく、ダーリング山脈の断層崖によって西部台地の他の部分からへだてられています。ナラボー平原は中新生(約2500万年前)に海底が隆起してできた石灰岩の平地です。
 
基本図1
 
  中央低地はカーペンタリア湾から大鑚井(だいさんせい)盆地を経てマレー・ダーリング盆地に至る地域です。大鑚井盆地は堆積地形で、雨の多い東部高地からの地下水が蓄えられています。
 
  オーストラリア大陸の中央部は平坦ですが、山脈(マクダネル、マスグレーブなど)や個々の山も少なくありません。とくにウルル(エアーズロック)は最もよく知られています。この一帯で断層や褶曲(しゅうきょく)は起こったのはきわめて古く、その後長い時間をかけて平坦になり、さらに隆起した後に再び浸食されて今日のような地形が形成されました。ウルルに関して特筆すべきことは、それが盛り上がってできたのではなく、むしろこの岩山だけを残して周囲が浸食されてしまったことです。
 
  オーストラリアの中央部から東に向かってしだいに高度が高まり、東部高地となります。東部高地は一連の高原や台地で、オーストラリアの最高峰コジアスコ山(2228m)のある高原もこの東部高地に含まれています。東部高地の中央部を縦に走る山地の連なりはグレートディバイディング山脈と呼ばれ、クィーンズランド州のケアンズからビクトリア州のバララット周辺まで南北に伸びています。
 
  オーストラリアの総面積は768万2000km2で、国土面積としては世界第6番目です。
 
レッド・センター
  グレートディバイディング山脈の西側は乾燥地帯で、最も標高が低く平坦な大地が広がっています。ここにはオーストラリア最大の河川系統マレー・ダーリングがあり、農産物や家畜に水を供給しています。さらに西へ進むと大地は一段と乾燥の度合いを増し、この地帯にあるオーストラリア最大の湖、エーア湖に注ぎ込む水量はあまり多くありません。
エーア湖の写真
シンプソン砂漠(南オーストラリア州) / © Environment Australia
大陸の3分の2を占める西オーストラリア地域も、そのほとんどが乾燥した不毛の平地で覆われていますが、南西部の沿岸は比較的雨量が多くなります。大陸中心部一帯は、ウルル(エアーズロック)をはじめ壮観な大小の峡谷や岩石群が点在しますが、その赤く染まった岩肌による景観から「レッドセンター」の名でよく知られています。一枚岩としては世界最大のウルルは約5億年前に地面が持ち上げられてできた広大な高地が、長い間に浸食されて残ったもので、その高さは350m、周囲は9.4kmに及びます。
 
エアーズロックの写真
ウルル(エアーズロック)(北部特別地域)/ © Australian Tourist Commission
 1. 独特な地形
 2. 気候の多様性
 3. 独特な動物
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