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4.人口・人口分布
 
人口の伸び
  20世紀初頭は380万人だったオーストラリアの人口は、2000年の時点で1920万人まで増加しました。これは自然増加(死亡数と誕生数の差)と海外からの人口移動(入国移住者数と出国移住者数の差)に因るものです。20世紀後半は自然増加、人口移動ともに前半を上回り、高い増加率を示しています。20世紀初頭以後の人口の伸びは自然増加に負うところが大きく、1901年から2001年までの増加人口の3分の2を占めています。
 
世界諸国(抜粋)の人口とその増加率
  概算人口 人口増加率
出身国 1999年
(単位:百万人)
2000年
(単位:百万人)
1999〜2000年
(単位:%)
オーストラリア 19.0 19.2 1.3
中国 1,250.5 1,261.8 0.9
カナダ 31.0 31.3 1.0
ドイツ 82.6 82.8 0.3
香港特別行政区 7.0 7.1 1.8
インド 997.9 1,014.0 1.6
インドネシア 221.1 224.8 1.7
日本 126.3 126.6 0.2
大韓民国 47.0 47.5 0.9
ニュージーランド 3.8 3.8 0.5
パプアニューギニア 4.8 4.9 2.5
シンガポール 4.0 4.2 3.6
台湾 22.0 22.2 0.8
英国 59.4 59.5 0.3
米国 273.1 275.6 0.9
全世界 6,002.5 6,080.1 1.3
※出典:オーストラリア連邦統計局資料「オーストラリア2003年年鑑/112頁」、AGPS, Canberra
 
人口分布
  オーストラリア大陸の大部分を占める高温・乾燥地帯では、水や食べ物がほとんど得られません。内陸の不毛地帯に住む人はわずかで、オーストラリア人のほとんどは東西に大きくへだたった2つの沿岸地域に住んでいます。そのうち東から東南にかけての一帯が、面積、人口ともにもう一方の南西沿岸部をはるかに上回りますが、どちらの地域でも人口は各州の州都をはじめとした都市部に集中しています。国全体の分布で見ると、総人口のわずか0.3%が国土の半分を占める内陸部に住んでいることになります。反対に、肥沃な沿岸地域や東部海岸沿いの都市など最も人口の多い地域は国土の1%に過ぎず、しかもそこに人口の84%が集中しています。
 
オーストラリアの州・特別地域の面積と人口、各州都の人口(2001年)
州/特別地域 面積
(単位:km2)
人口
(単位:千人)
州都 州都人口
(単位:千人)
ニューサウスウェールズ 800,642 6,609.3 シドニー 4,154.7
ビクトリア 227,416 4,822.7 メルボルン 3,488.8
クィーンズランド 1,730,648 3,635.1 ブリスベン 1,653.4
南オーストラリア 983,482 1,514.9 アデレード 1,110.5
西オーストラリア 2,529,875 1,906.1 パース 1,397.0
タスマニア 68,401 472.9 ホバート 197.8
北部特別地域 1,349,129 200.0 ダーウィン 108.2
首都特別地域 2,358 321.7 キャンベラ 321.3
全国合計(a) 7,692,024 19,485.3 州都合計 12,431.7
(a)ジャービス湾沿岸地域、クリスマス島、ココス(キーリング)諸島を含む
※出典:オーストラリア連邦統計局資料「オーストラリア2003年年鑑/15頁」、AGPS, Canberra
 
地域間における人口分布の推移
  19世紀のオーストラリアは、現在と比べると都市の規模がはるかに小さく、また地方に住む人の数も多かったのです。1911年には国民の43%が地方に住んでいましたが、この割合も年々低下し、1975年には14%にまで落ち込みました。
 
東部沿岸への人口集中
  国民の大部分はグレートディバイディング山脈と太平洋に挟まれた東側沿岸部の細長い平地に住んでいます。大都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン)も、この海岸線に沿って位置しています。
 
人口密度を示してある地図
 
都市における生活とスプロール現象
  オーストラリアではほとんどの国民が大きな都市や町に住み、人口の3分の2が主要都市に集まっています。
 
  この国の都市は、日本の主要都市と比べると規模では劣るものの、占有面積は他を圧倒しています。オーストラリア最大の都市シドニーは、スプロール現象によって都市圏が大きく広がり、その範囲は世界でも最大級です。この市街化の原因として、国民のほとんどがアパート、接地型集合住宅、テラスハウスなどで建物や土地を共有するより、土地付きの一戸建に少数家族で住む方を好んでいることがあげられます。平均的な住居は6〜7部屋のある1階建住宅で、1000m2程の土地を持っています。
スプロール現象の写真
シドニー周辺の衛星写真(青い部分が人口密集地) / © LANDSAT 7 ETM+ (AUSLIGが入手)
敷地は塀や柵で囲われていて、樹木や花の植えられる庭があり、野菜を栽培する家庭もあります。このような家には両親と子供の一家族で住むのが一般的で、祖父母や成人した子供は通常別に家やアパートを所有し、そこに住んでいます。
 
  市街地が都心から大きく広がっていく背景には、こうした国民の生活指向があります。職場やショッピングセンター、娯楽・公共施設から遠く離れた住宅もまれではありません。また、東京など日本の大都市では考えにくいことですが、オーストラリアでは自家用車の走行距離が毎日の通勤だけで月に何百・になることもあります。
 
  都市部では膨大な廃棄物や下水処理の問題が生じ、排気ガスも大気汚染の誘因となっています。長距離の通勤にはトラムや電車、バスなどの公共や民間の交通機関を多くの人が利用しています。
 
年齢別に見た人口の推移
  オーストラリアの人口は20世紀に著しい増加を示しましたが、一方で年齢別人口構成の高齢化も伴っています。この国の世帯は現在少子化の傾向にあり、地域における子供の割合が減少しています。総人口に占める15歳未満の子供の割合を見ると、1911年には25%であったのが、2001年までに21%に低下し、さらに2051年までには14%に減少すると予測されています。
 
  対照的に老齢人口の割合は際立った上昇を見せています。20世紀初頭、4%に過ぎなかった65歳以上の人口は2001年までに13%に増加し、2051年には推定で26%に達すると言われています。また85歳以上の割合も2051年には5%まで上昇するという予測がでています。
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