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ブルック・アンドリュー (続き)

ブルック・アンドリューは、作品のコンセプトを重視しながら、人種、消費主義、歴史に関する地域および世界的な問題に言及するため、インスタレーション、シンボルやテキスト、イメージを使って、文化や歴史に基づく人々の認識に対して挑戦をしているアーティストです。メディアや見つけられた収集物からインスピレーションを受けるだけではなく、アンドリューはオーストラリア国内外に足を運び、その地域のコミュニティや博物館のコレクションに取り組んで、物、コンセプト、そして地域の思考にコメントをし、また新しい作品を制作しています。

BROOK ANDREW
Local Memory 2011
Installation view, day
Central Park, Sydney

BROOK ANDREW
Ancestral worship 2010
Installation view, Gallery of Modern Art, Brisbane
Commissioned by Queensland Art Gallery, Gallery of Modern Art, Brisbane
for 21st Century: Art in the First Decade December 2010 - April 2011

BROOK ANDREW
OF CREATION 2001
Installation view
Asialink Residency
New Dehli, India

BROOK ANDREW
Colony 2007
Lord Burgher King, the Messenger & the Executioner
Performance
Installation view
The Hague Historic Museum
The Hague Sculpture 2007
The Netherlands

アンドリューの集積された物についての作品は、記憶ならびに記憶の地域的および国際的な歴史を結びつけ得る概念や視覚上の潜在的な力について、現代の価値観に関する論争や新しい見解を創出しました。

広告、メディア、博物館、ウィラジュリ言語やその文化を使用することにより、ブルック・アンドリューのアートは、権力構造、歴史の中で忘れ去られること、ステレオタイプ化、そして共謀によって生じる制限に挑んでいます。

ローラ・マレー・クレー「ブルック・アンドリュー」アーティスト・プロファイル誌　11号 (2010年、シドニー)

2010年のシドニー・ビエンナーレで発表されたブルック・アンドリューの作品、「Jumping Castle War Memorial」は、彼の博物館やテーマパークのリサーチに基づき着想されました。

BROOK ANDREW
Jumping Castle War Memorial 2010
PVC vinyl
7 x 7 x 4 m
Installation view, Cockatoo Island
17th Biennale of Sydney - THE BEAUTY OF DISTANCE: Songs of Survival in a Precarious Age

また、アンドリューは最近、ナショナル・ポートレート・ギャラリー(キャンベラ)の依頼によるマーシャ・ラングトン教授の肖像画や、シャーマン現代美術財団(シドニー)による大規模な作品「The Cell」といった、多くの委託作品の制作もしています。

BROOK ANDREW
The Cell 2010
PVC with fan blower and jumpsuits
3 x 12.5 x 6 m

BROOK ANDREW
The Cell 2010
PVC with fan blower and jumpsuits
3 x 12.5 x 6 m
Entry detail

BROOK ANDREW
The Cell 2010
PVC with fan blower and jumpsuits
3 x 12.5 x 6 m
Interior detail

・・・我々はグローバリゼーションを文化や意味の均一化と考えがちですが、アンドリューの作品制作は、個人の見方が多様であり続けることを明らかにします。・・・アンドリューは教訓的になることを拒んでいて、それは彼が成熟していることを強調しています。

A. ローリング「Archives of the Invisible」アート・アジア・パシフィック誌 2010年5・6月発行 69号 (ニューヨーク、アメリカ合衆国)

BROOK ANDREW
18 Lives in Paradise (the installation) 2011
Installation view
Artspace, Sydney

アンドリューは、2008-2009年にオーストラリア・カウンシル助成によりニューヨークのInternational Studio & Curatorial Programでレジデンシーに参加し、2006年にも、オーストラリア・カウンシルのアーツ・フェローシップを受け、サンチアゴ現代美術館における「South Project」に係るレジデンシーを行いました。彼に関する主な出版物としては、「Future Images」 2010、「Theme Park」 2008、「Current: Contemporary Art from Australia and New Zealand」 2008、「 Eye to Eye」 2007 、「Hope and Peace」2005があります。

受賞と助成授与経歴
2008-09年	International Studio & Curatorial Program (ISPC) residency NYC、Visual Arts Board、オーストラリア・カウンシル
2006年	New Work、Visual Arts/Craft Board、オーストラリア・カウンシル
2005	Josephine Ulrick and Win Schubert Photography Award、Peoples Choice賞(クイーンズランド州、ゴールド・コースト)
2004年	Works on Paper、Telstra National Aboriginal & Torres Strait Islander Art Award賞(ノーザン・テリトリー)
2002年	Feature Film Development Grant、オーストラリア・フィルム・コミッション Research Grant、ニュー・サウス・ウェールズ州立大学美術学科
2001年	Fellowship、オーストラリア・カウンシル
2000年	Professional Development Grant、オーストラリア・カウンシルメトロ・スクリーン・オーストラリア・フィルムコミッション助成
1998年	The 1998 Kate Challis RAKA Art Award賞、メルボルン大学:イアン・ポッター美術館、メトロ・スクリーン・SBS助成
1997年	New Work Grant、オーストラリア・カウンシル
1996年	Professional Development Grant、オーストラリア・カウンシル
1993年	Mary Alice Evatt Award、アートスペース、シドニー

アーティスト・レジデンシー&フェロー
2010年	名誉研究員、Centre for Cultural Materials Conservation(メルボルン大学) http://www.culturalconservation.unimelb.edu.au/
2008年	ISCP residency NYC、Visual Arts Board、オーストラリア・カウンシル
2006年	South Project、「 TRANS VERSA」現代美術館、Galeria Metropolitana、Centro Cultural Matucana 100(サンチアゴ、チリ)、Contemporary Art Centre(ヴィリニュス、リトアニア)
2005-06年	名誉研究員、 School of Anthropology、Geography and Environment Studies(メルボルン大学)
2005年	Sydney College of the Arts(ニュー・サウス・ウェールズ大学)
2002年	Intersections(ハワイ大学美術学科、Bundanon Trust(ナウラ、ニュー・サウス・ウェールズ州)
2000-01年	サンスクリティ・カンドラ、アジアリンク・レジデンシー(ニューデリー、インド)
2000年	Gasworks and Goldsmith College、ロンドン大学(ロンドン、英国)
1999年	Northern Editions、ノーザンテリトリー大学、(ダーウィン)
1997年	ロイヤル・アルバート・メモリアル・ミュージアム(エクセター、英国)

Welcome to the 越後妻有の「オーストラリア・ハウス」

ブルック・アンドリュー (続き)

作品の収蔵先