イベント情報
楽天団公演「レインボーズ・エンド」
2007年3月21日 ~ 2007年3月26日
アボリジニ現代戯曲連続上演第6弾
オーストラリアの作品を数多く日本に紹介している演劇企画集団・楽天団。昨年の日豪交流年には、オーストラリアを代表する劇作家・演出家ウェズリー・イノックを迎えて、彼の新作「クッキーズ・テーブル」をワールドプレミア上演しました。今回は、2002年に上演した「ストールン」の作家ジェーン・ハリスンの新作「レインボーズ・エンド」。精力的にアボリジニ戯曲を上演する楽天団に対し、作家自らが出来上がった戯曲を送ってくれたという信頼関係を背景とした舞台。ご期待下さい。
ストーリー
オーストラリアのビクトリア州北部。時は1950年代。川岸の掘っ立て小屋にアボリジニの家族が住んでいる。保守的なおばあちゃん、楽天的で賢い娘のグラディス、そして高校生の孫娘ドリー。町のゴミ捨て場から調達してきた家財道具で生活し、頻繁に起こる洪水の被害を避けられない状況にある。読み書きができないグラディスは、自分が得られなかったもの、良い教育や良い仕事を娘には手に入れて欲しいと願っている。女王の初来豪に心躍らせる進歩的なグラディスは、おばあちゃんと意見が合わないことも多い。ある日、白人の青年エロルが現れ、グラディスに百科事典、ドリーにロマンスを運んでくる。エロルはドリーをデートに誘うようになるが、おばあちゃんはそれが気に入らない。白人男性とアボリジニ女性のカップルは、実際周囲の好奇の目にさらされることになる。そして悲しい出来事が…。
アーティスト
Jane Harrison
曾祖母がニューサウスウェールズ州内のムラワリ部族出身の純血アボリジニであり、その血を受け継いで1960年に生まれる。1992年にイルビジェリ・アボリジニ&トレス海峡諸島人演劇コーポラティブから「ストールン・ジェネレーション」を扱った芝居の脚本を依頼され「ストールン」を執筆。自身はいわゆる「ストールン・ジェネレーション」には属していないが、自分の中に流れるアボリジニとしてのアイデンティティ(アボリジナリティ)、その文化的遺産を探し求めるためにこの作品を書いたと語り、その姿は作中のアンのキャラクターに投影されているとも見えます。処女作となった「ストールン」はメルボルンで1998年に初演された後、東部オーストラリア、イギリス、香港、そして日本で上演されました。他に戯曲「On a Park Bench」、小説「Clash」等。
演劇企画集団・楽天団
演劇企画集団・楽天団は、日本では未紹介の優れた海外の演劇人、特に小数民族の演劇人との共同創作を数多く行ってきました。2001年のカナダ演劇祭ではカナダ先住民作家との共同創作、2002年からはオーストラリア・アボリジニ現代戯曲の連続上演などを実施し、異文化・異ジャンルとの交流による新しい演劇創造をめざしています。
「ストールン」「嘆きの七段階」(2002年)
「サイレント・パートナー」(2003年)
「Up The Ladder」(2003年)
「レイディアンス」(2005年)
「ドリーマーズ」(2005年)
「ダーウィンへの最後のタクシー」(2006年)
新進翻訳家トライアルリーディング Vol.2 (2006年)
楽天団×ウェズリー・イノック「クッキーズ・テーブル」(2006年)
日時 |
2007年3月21日 ~ 2007年3月26日 2007年3月21日(水) 19:30 |
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会場 |
中野・スタジオあくとれ 中野区中野2-11-2 電話番号: 03-3384-3495 ウェブサイト: |
料金 |
前売3000円 当日3300円 学生2500円 |
問合せ |
オフィス・ムベ 電話番号: 042-727-8640 ファックス: 042-727-8640 ウェブサイト: http://www.geocities.jp/office_mube メールアドレス: office_mube@yahoo.co.jp |
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