イベント情報
写真展「無差別」
2007年2月26日 ~ 2007年3月3日
「無差別」は、写真家Paul KnightとKristian Haggblomによるカラー写真展。会場では同じくオーストラリア出身の現代音楽家Philip Samartzisによるサウンド・インスタレーションも同時に展示されます。
Paul Knightの人物写真はヒトという動物が最もエモーショナルになる瞬間を写真というタイムカプセルに閉じ込め、広告写真等に見られる過剰演出を一切はぎ取った赤裸々な「姿」を観る者に突きつけます。快楽と苦痛の境界線にあるこれら“禁断の写真”は、「見たくない、でも見たい」という混沌とした感情に観る者を陥れます。
Kristian Haggblomは人工的な世界と自然界の境界にある「真空」、いわば文化と自然がもつれ合う「点」に固執し、それを作品としています。その荒廃した空間に置かれた登場人物達は一見平凡な仕草をしていますが、そこには人間の恐怖感と欲望が自然の一部であるという事が示唆されていると言えるでしょう。
更にギャラリーでは、現代音楽家Philip Samartzisがこの冬東京で作曲した「鉢植えのポリエステル製植物に捧げる小曲」が静かに流れています。言葉で理解するより、実際に見て、聞くことでストレートに伝わってくる現代写真/サウンド・インスタレーション展です。
Paul Knight
1976年生まれ、30才の注目の若手写真家。ヴィクトリア・カレッジ・オブ・アーツ(VCA)の写真学科を2001年に卒業。その後多くの重要な個展・グループ展に参加。現代の都市空間での環境によってもたらされる人間・自然・建物の微妙な関係性や、それぞれのあり方を絶妙に捉える作品を発表し続けています。日本ではこれまで、2005年のグループ展「Outdooring」や、2006年11月に大阪で開催された日豪写真交流展「まなざしの交換」などでも紹介されています。
1999年より、オーストラリアと日本の両国をベースに活動を続ける。2003年、タスマニア大学写真学科を卒業。2002年のギャラリーKでの個展「Heterotopias」や2005年のグループ展「Outdooring」など日本での発表も数多く行っています。特に2004年~2005年にかけてはオーストラリア・カウンシルのサポートを受け、日本での撮影活動を盛んに行いました。都市と自然風景を並列に並べることによって成立する彼の作品は、文化と自然の相互作用を探求し続けています。
メルボルンのRMIT (Royal Melbourne Institute of Technology)にてインスタレーション・アートで博士号を取った後、現在はコーディネーター/講師を務める。このサウンド・インスタレーションの分野ではこれまでパリ、サンフランシスコ、ベルリンなど世界各地を舞台に数多くの作品を発表してきました。これまで5枚のアルバムをリリースし、オーストラリアを始め、日本、ロシア、ヨーロッパ、北米などでの演奏ツアーも精力的に行っています。他の現代音楽家とのコラボレーションも多く、これまでにSachiko M、Gunter Muller、そしてOren Ambarchiなどと共演してきました。
日時 |
2007年2月26日 ~ 2007年3月3日 |
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12時00分 ~ 19時00分 最終日は18:00まで |
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会場 |
表参道画廊 東京都渋谷区神宮前4-17-3 電話番号: 03-5775-2469 ウェブサイト: メールアドレス: |
料金 |
入場無料 |
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