イベント情報

紛争地域から生まれた演劇シリーズ3-動乱と演劇: 『ナパジ・ナパジ』

2011年12月3日 ～ 2011年12月4日

国際演劇協会により企画・制作されている紛争地域から生まれた演劇シリーズ第3回「動乱と演劇」が12月2-4日、東京で開催されます。その演目の一つとして、オーストラリア先住民俳優として活躍する、トレヴァー・ジェイミソンが、脚本家・演出家であるスコット・ランキンと共作した演劇『ナパジ・ナパジ』が日本初訳・初演(リーディング）にて上演されます。

『ナパジ・ナパジ』は2002年にドイツ、ハンブルグ・ラオコーンフェスティバルで上演されて以来、オーストラリアのアデレード・フェスティバル、シドニー・フェスティバルなど数多くの国際フェスティバルで上演されたパフォーマンス色の強い舞台です。タイトルは作者であるトレヴァー・ジェイミソンが属するピジャンジャジャラの人々の言語で「私はあなたに何かを与え、あなたは私に何かを与える」を意味します。

物語：

『ナパジ・ナパジ』はトレヴァー・ジェイミソンの一族の物語。劇はトレヴァーの祖父、両親そして彼の世代まで、彼らピジャンジャジャラの人々を取り巻く歴史について展開します。1953年から1956年にかけ、サウス・オーストラリア州奥地の砂漠地帯では英国により核実験が行われており、600回に及ぶ実験で、9個の核爆弾が炸裂しました。そしてそこはジェイミソン一族が属するピジャンジャジャラの人々が白人との接触を殆ど持たずに伝統的生活を営んでいた場所でもありました。ストーリーは彼らピジャンジャジャラの人々が英国の核実験で被爆し、故郷を追われた実際の歴史に基づくものです。

トレヴァー・ジェイミソン

1975年　西オーストラリア州にて生まれる。ダンサー、ギタリスト、歌手、ストーリーテラー。また映画、テレビ、舞台で活躍する俳優でもある。

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