イベント情報
楽天団公演「ケーキマン」
2011年1月20日 ~ 2011年1月25日
オーストラリアの戯曲を数多く日本に紹介している演劇企画集団・楽天団。今回は、1975年に初演された植民地時代のアボリジニの家族の物語。当時、白人だけだったオーストラリア演劇界に、初めて仲間入りしたアボリジニの作品となりました。
物語
1970年代。アボリジニの居住区に住むスイート・ウィリアム、妻のルビー、11歳の息子パンプキンヘッドの3人家族。スイート・ウィリアムは多くのアボリジニ男性と同様に職がなく、生活保護で酒を飲む日々。家長として、男としての尊厳を見失っている。聖書を信じるルビーは夫を温かく支え、見守っているが、パンプキンヘッドは父親を見下し、家族のために石炭を盗んでいる。パンプキンヘッドは、ルビーが寝る前に聞かせてくれる「ケーキマン」のお話が大好きだ。
「イエス様から、アボリジニの子供たちにケーキを届ける使命を与えられるケーキマン。しかし悪者たちに目を刺されて、白人の子供しか見えなくなり、自分の目的も忘れてしまいます。ケーキマンが自分を取り戻すためには、アボリジニの子供に、心臓を槍で刺されなければなりません…」
スイート・ウィリアムは仕事をみつけて家族を幸せにするためにシドニーへ行く計画を立てる。この家にケーキマンはやって来るのか? この家族に幸せは訪れるのか?
ロバート・J・メリット
1945年生まれ。オーストラリア、ニューサウスウェールズのアボリジニ・ミッションで生まれ育つ。「ケーキマン」は1975年、当時できたばかりのブラック・シアターにより初演される。後に国内で再演され、1982年にはメリットのオーストラリア・アボリジニ劇団により、アメリカ、コロラド州デンバーのワールド・シアター・フェスティバルにて上演された。また、1984年の同劇団による再演時にはメリット自身が演出を務めた。
その後、ドキュメンタリー映画も製作。1980年代にはアボリジニ・アート・ボードの会長を務め、オーストラリア・カウンシルで最初のアボリジニのメンバーとなる。1988年には、フェスティバル・オブ・パシフィック・アートの会長を務めている。
日時 |
2011年1月20日 ~ 2011年1月25日 2011年1月20日(木) 19:30 |
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会場 |
中野・スタジオあくとれ 東京都中野区中野2-11-2 電話番号: 03-3384-3495 ウェブサイト: |
料金 |
前売 3000円 当日 3300円 学生 2500円 |
問合せ |
オフィス・ムベ 電話番号: 042-727-8640 ファックス: 042-727-8640 ウェブサイト: http://mube.officemube.com/ メールアドレス: mail@officemube.com |
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