イベント情報
『かがみ-青への想い』 at 瀬戸内国際芸術祭2013
2013年3月20日 ~ 2013年11月4日
オーストラリア人アーティストであるクレイグ・ウォルシュとヒロミ・タンゴによるミックスメディア・インスタレーション、『かがみ-青への想い』。これは豊島の人々とのコラボレーションによって制作されたサイトスペシフィックな作品であり、甲生地区の変わりゆく状況を反映したものです。このプロジェクトは、「変化」によって、伝統的な価値観と島特有の時間の流れと現代社会に相反する状況が作り出されていることを巡り、地区住民との対話をすることを目的としています。
このプロジェクトは、既存の物や構造物、共同制作による創作物を取り入れていきます。そして、地元でのワークショップを通じて生じた対話を記録し、再構築していきます。最終的な作品は、港にあった古い漁船を主題とし、これに敬意を表するものとなります。場所や変化についての思考を探求するものである船が、作品では鏡面で内包され変身を遂げます。それにより船はもはや哀愁的な過去の遺物ではなく、現在の環境と地元の現況を投影し反映する揺らぐスクリーンとしての機能を有することになります。
港近くの空家には、3面のビデオと彫刻的なインスタレーションが設置され、本プロジェクトに関わる全ての痕跡が組み込まれます。ビデオは、彫刻作品と、地域のいたる所で共同制作された創作物に呼応したもので、プロジェクトによる介入に対する地元住民の反応を抽出し、それを表現する作品になっています。
『かがみ-青への想い』は、地域の強靭さと辛抱強さを示し、常に変化し続ける環境での人々の挑戦について、私達に深く考えさせる作品です。
瀬戸内国際芸術祭の会期は、春・夏・秋の3シーズン。瀬戸内の「四季」を感じてください。
春:3月20日(水) - 4月21日(日)
夏:7月20日(土) - 9月1日(日)
秋:10月5日(土) - 11月4日(月)
その他情報 |
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助成: |
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