イベント情報
エミリー・ウングワレー展/アボリジニが生んだ天才画家
2008年2月26日 ~ 2008年7月28日
20世紀を代表する抽象画家の一人、エミリー・ウングワレーの世界を本格的に紹介する展覧会「エミリー・ウングワレー展 アボリジニが生んだ天才画家」が、大阪・国立国際美術館にて2008年2月26日(火)~4月13日(日)まで開催され、2008年5月28日(水)~7月28日(月)まで東京・国立新美術館で開催されます。西洋美術との接点がない所で生まれた彼女の作品の数々は、その自由で革新的なイメージが世界中から驚きをもって迎えられています。
みどころ
エミリー・カーメ・ウングワレーは、アボリジニを代表する画家であると同時に、20世紀が生んだもっとも偉大な抽象画家の一人であるというべきでしょう。オーストラリア中央部の砂漠で生涯を送った彼女の絵画が示す驚くべき近代性は、西洋美術との接点がまったくなかったことを考えるなら、奇跡的にさえ思われます。
彼女は1970年代の後半にバティックの制作を始めますが、何といっても注目されるのは89年から96年に86歳で没するまでの8年間に描かれた3, 4千点に及ぶアクリルの作品です。それらの画面はしばしばポロックらのアメリカ抽象表現主義との共通性を指摘されています。しかし最晩年の長さ8メートルに及ぶ大作《ビッグ・ヤム・ドリーミング》(1995年)のネット状のイメージが自生するヤムイモをモティーフにしているように、実のところはいずれも画家が住む土地の動植物などから広がった夢でもあるのです。砂漠が生んだ天才、エミリーの世界は私たちに大いなる感動をもたらすに違いありません。
本展日本側監修
国立国際美術館館長
建畠 晢
エミリー・ウングワレー
エミリー・カーメ・ウングワレー(1910頃 - 1996)はその生涯をシンプソン砂漠の端にある「ユートピア」と呼ばれる地区で送りました。アリススプリングスの北東230kmに位置するユートピアは、エミリーの作品が人気を博した美術界からは遠く隔たったところにあります。エミリーの作品は、故郷であるアルハルクラの土地に深く根ざしており、彼女は終生、儀礼や歌、踊り、絵画制作を行うことを通じてアルハルクラを称えました。
数十年にわたり人間の身体や砂の上に装飾的な模様を施していたエミリーは、1977年からこれらをバティック(ろうけつ染め)によって表すようになります。1988年からはカンヴァスの画面に描くことを始め、最初のカンヴァス作品《エミューの女》(1988 - 89、ホームズ・ア・コート・コレクション蔵)は人々に大きな衝撃をもたらしました。
その後1990 - 91年にはシドニー、メルボルン、ブリスベーンで個展が開催され、1992年にオーストラリアン・アーティスツ・クリエイティヴ・フェローシップを受賞します。1997年にはヴェネツィア・ビエンナーレのオーストラリア代表に選出され、翌年1998年にはオーストラリア国内を巡回する大規模な回顧展が開催されました。
Margo Neale
Principal Advisor to the Director and Senior Curator (Indigenous)
National Museum of Australia
【主催】
国立国際美術館(大阪展)
国立新美術館(東京展)
読売新聞社
【企画構成】
オーストラリア国立博物館(NMA)
大阪展 | |
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日時 |
2008年2月26日 ~ 2008年4月13日 |
10時00分 ~ 17時00分 金曜日は19:00まで |
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会場 |
国立国際美術館 大阪市北区中之島4-2-55 電話番号: 06-6447-4680 ウェブサイト: |
料金 |
一般 1300円 大学生 1000円 高校生 600円 |
エミリー・ウングワレー展 講演会 | |
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日時 |
2008年3月1日 |
14時00分 ~ |
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会場 |
国立国際美術館B1階講堂にて |
料金 |
無料(要本展観覧券) |
講師マーゴ・ニール(オーストラリア国立博物館 シニア・キュレーター)
*先着130名 |
エミリー・ウングワレー展 ギャラリートーク (担当学芸員による作品解説) | |
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日時 |
2008年3月15日 ~ 2008年4月5日 3月15日(土) |
14時00分 ~ |
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会場 |
国立国際美術館B3階展示場にて |
料金 |
要本展観覧券 |
Credit lines for the above images
(Above left)
(Below left)
(Centre)
(Above right)
(Below right) |
東京展 | |
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日時 |
2008年5月28日 ~ 2008年7月28日 |
10時00分 ~ 18時00分 金曜日は20:00まで |
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会場 |
国立新美術館 港区六本木7-22-2 電話番号: 03-5777-8600 ウェブサイト: |
料金 |
一般 1300円 大学生 1000円 高校生 600円 |
アートフォーラム 「インポッシブル・モダニスト」"The Impossible Modernist" | |
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日時 |
2008年6月1日 |
10時00分 ~ 13時00分 |
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会場 |
国立新美術館 講堂(3F) |
料金 |
入場無料:本展の入場券(半券可)が必要です[定員240名] |
講演マーゴ・ニール(本展監修、オーストラリア国立博物館シニアキュレーター)/ 建畠 晢(本展監修、国立国際美術館館長)/ クリストファー・ホッジズ(アーティスト、ユートピア・アート・シドニー ディレクター)/ サリー・バトラー(クィーンズランド大学講師(美術史学)) *事前申込みは不要です。先着順となりますので、会場まで直接お越し下さい。 |
トークショー「天才の謎 エミリーの世界」"The Enigma of Emily" | |
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日時 |
2008年6月1日 |
15時00分 ~ 17時00分 |
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料金 |
入場無料:本展の入場券(半券可)が必要です[定員240名] |
出演者マーゴ・ニール(本展監修、オーストラリア国立博物館シニアキュレーター)/ 建畠 晢(本展監修、国立国際美術館館長)/ クリストファー・ホッジズ(アーティスト、ユートピア・アート・シドニー ディレクター)/ サリー・バトラー(クィーンズランド大学講師(美術史学))/ 北川フラム(アートディレクター)/ 石井竜也 (アーティスト) 申込方法官製はがきに、住所、氏名、電話番号、希望人数(1枚につき2人まで)、エミリー・ウングワレーやアボリジニ・アートについての質問を明記の上、以下の宛先へ応募してください。 〒104-8325 読売新聞東京本社 文化事業部 エミリー展トークショー係まで *応募多数の場合には、抽選となります(抽選の結果は発送をもってかえさせて頂きます) [5月19日の消印有効] |
その他情報 |
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講演マーゴ・ニール(本展監修、オーストラリア国立博物館シニアキュレーター)/ 建畠 晢(本展監修、国立国際美術館館長)/ クリストファー・ホッジズ(アーティスト、ユートピア・アート・シドニー ディレクター)/ サリー・バトラー(クィーンズランド大学講師(美術史学)) *事前申込みは不要です。先着順となりますので、会場まで直接お越し下さい。 |
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