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4.民主政治
  オーストラリアは複数政党による民主政体を持ちます。政権の座を争う二大政党は、穏健な社会民主主義に立つ「労働党」と、穏健な保守派である「自由党」です。また、18歳以上の全ての国民には投票する権利が与えられていますが、この国の投票制度には、その革新性から世界的に知られてきたものが幾つかあります
 
義務投票制度
  オーストラリアの連邦と州の選挙では全ての国民に投票が義務づけられています。これは世界的には非常に少ない制度ですが、この国の社会には定着しています。投票権を与えられた国民が、連邦・州の選挙で投票を怠った場合は100ドル以下の罰金が課せられます。
投票所の風景
投票所の風景 / ©Australian Electoral Commission
地方自治体の選挙では、州によって市民権を持たない居住者にも投票権が与えられる場合があります。義務投票の制度は投票率の総体的な低下を抑えることを目的として1925年に導入されました。それ以前は51-78%しかなかった投票率が、導入後初の1925年連邦選挙では91%に跳ね上がり、以降は通常91-96%の高率を維持しています。
 
  義務投票は選挙に参加する全ての政党がこの制度による恩恵を受けていることから、民主政体における権利を侵害するものとしては見なされていません。投票に参加することが法的に要求されていることで、各政党はそれぞれに有利なように候補者順位を示したカードを発行するなど広報運動に力を注いでいます。
 
  この国以外で義務投票を実施している国は、ルクセンブルク、アルゼンチン、ボリビア、エクアドル、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ、ベルギー、キプロス、エジプト、ギリシャ、そしてフィリピンです。
 
婦人投票権
  1902年、オーストラリアの女性は新連邦議会の選挙における投票が認められました。この権利の制定はイギリスやアメリカに20年程先立つもので、ニュージーランドで1894年に女性が投票権を獲得したのに次いで世界では2番目となりました。
 
婦人参政権の写真
婦人参政権運動 / © The National Library of Australia
 
無記名投票
  オーストラリアは無記名投票を世界で最初に実施した国のひとつで、これは後にオーストラリア式投票として知られるようになりました。19世紀の中頃に投票が行なわれるようになって以来、この国の投票制度の特色となっています。
 

二大政党の歩みが分かる年表(歴代首相の所属政党の推移)
オーストラリアでは2007年11月24日に総選挙が実施され、政権が交代しました。二大政党の歩みが分かる年表は現在更新中です。


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