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3.三段階の政府
連邦政府の権限
  連邦は上院(参議院)と下院(衆議院)で構成され、州政府でもほとんどの場合この二院制が探られています。クイーンズランド州は一院制で、これは首都特別地域と北部準州でも同様です。例外を除き、こうした議会では定期的に議員の改選が実施されますが、連邦及び各州議会ではほとんどの場合、任期が下院で3-4年、上院では6-8年となっています。(地方自治体は1年)
 
  連邦政府は国民全体に関わる問題を扱う国務全般に権限を持ち、その範囲は以下に及びます。
    ●国防
    ●外交
    ●移民
    ●社会福祉
    ●貿易
 
オーストラリアの国会議事堂
  オーストラリア連邦が成立した当初、シドニーとメルボルンの間には、どちらに連邦議会をおくべきかで、ライバル意識が高まり、なかなか調整ができませんでした。このため1913年、シドニーとメルボルンのほぼ中間に位置する内陸の場所が連邦議会の地として選ばれ、首都、キャンベラが創立されました。
国会議事堂
国会議事堂 / © Australian Tourist Commission
まず、新しい都市のデザインを決めるため、国際コンテストが開かれ、アメリカ人建築家・都市計画家のウォルター・バーリー・グリフィンのデザインが選ばれました。
 
  連邦議会がキャンベラに実際に移されたのは1927年で、議会は、とりあえず仮の議事堂に入れられました。この後も、1988年まで連邦議会はこの一時的議事堂で開かれていましたが、イギリス入植から200年たった1988年に、新しく完成した現在の議事堂に移ったのでした。
 
州政府の権限
  州政府の責任の範囲は国の憲法に定められており、州法の規定が連邦法と矛盾した場合は連邦法が優先されます。実際問題として、正式には各州と準州・特別地域の責任である多くの分野において、連邦政府との協力が行なわれています。責任の範囲は以下に及びます。
    ●教育
    ●運輸
    ●保険衛生
    ●強制及び行政処分
各政府は連邦政府からかなりの財源援助を受けますが、独自に税金を集めることもでき、これらの財源を使って公共施設の管理・運営サービスを提供しています。
 
基本図(州の境界線とそれぞれの州都、ダーウィン、キャンベラの位置と都市名がはいったもの)
 
地方自治体政府の権限
  地方自治体は、町・地方区域・都市の一定区域等の行政に責任を持つ地方議会から成ります。地方議会はカウンシルと呼ばれ、市長がこれを率います。地方議会議員は地元選挙民によって選出されます。
 
  地方自治団体は各州と準州・特別地域の制定法によって自治権が与えられ、その公務は地域によって様々に異なります。地方自治体は責任範囲の行政サービスを行ない、住民から料金を徴収します。また活動の財源として、他にも連邦政府や州からの財政援助を受けます。地方自治体の責任の範囲として一般的なものには以下の分野があります。
    ●公立図書館
    ●地域の道路
    ●下水
    ●給水と排水
    ●廃棄物処理と公衆衛生
    ●地域社会の余暇施設(スポーツクラブや運動場等)
    ●予防注射、在宅福祉、幼児福祉等の地域社会奉仕
    ●建築基準法の施行
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