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オーストラリアは伝統的に羊毛・小麦・鉱物などの一次産品を主な輸出品としてきました。しかしその一次産品の輸出全体に占める割合が低下してきているのに対し、代わって製造加工品が急速に伸びています。日本はオーストラリアの最大の輸出市場で、商品輸出全体の19%をしめています。オーストラリアは重要な一次産品の供給国として、その主導的役割は変わらぬものの、輸出においては製造加工品の割合が高まっています。
輸出の年間成長率は1997年以来の5年間で平均して8%で、うち商品輸出の成長率は8%、サービス輸出の成長率は6%に達しています。またオーストラリアはより高度な製品やサービスの供給国としても成長しています。
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※出典:外務・貿易省資料 / Composition of Trade, Australia 2002
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一次産品の輸出では石炭が最も多く、2002年、その輸出額は129億豪ドルで、商品輸出総額の11%をしめますが、このうちの43%が日本へ送られています。さらに2002年、商品輸出総額の4%は金(53億豪ドル)です。同様に鉄鉱石(52億豪ドル)も商品輸出総額の4%を占めていて、鉄鉱石の輸出全体の42%が日本向けです。
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オーストラリアの品目別日本向け輸出の割合(単位:百万豪ドル) |
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1959/60年度 |
1969/70年度 |
1979/80年度 |
1989/90年度 |
2002年 |
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$ |
% |
$ |
% |
$ |
% |
$ |
% |
$ |
% |
鉄鉱石 |
00.5 |
97.18 |
244.7 |
88.11 |
776.1 |
72.11 |
1,177.5 |
53.75 |
2,175.4 |
41.87 |
石炭 |
6.50 |
75.54 |
155.9 |
90.43 |
1,206.4 |
71.51 |
3,138.1 |
53.66 |
5,496.2 |
42.77 |
羊毛 |
191.30 |
24.76 |
257.1 |
26.30 |
422.4 |
27.56 |
811.6 |
19.57 |
95.6 |
2.65 |
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※出典:2002年のデータ以外は外務・貿易省資料(1995年1月)、2002年のデータは外務・貿易省資料/Composition of Trade, Australia 2002
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オーストラリアの日本向け主要輸出品目、2002年 (単位:百万豪ドル) |
石炭 |
5,496.174 |
鉄鉱石 |
2,175.445 |
アルミニウム |
1,444.253 |
牛肉 |
1,245.606 |
原油 |
976.865 |
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※出典:外務・貿易省資料/Composition of Trade, Australia 2002
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農業は輸出のみならず、雇用や事業活動の面でも重要な分野です。生産額から見れば、小麦、羊毛、牛肉などの生産業や酪農業は地方における主要産業となっています。
輸出製品の新たな分野としては自動車部品や医療機器、ハイテク機械、通信機器などが挙げられます。特に通信の分野においては世界でも有数の先端技術を誇っていますが、それは広大な国土の中で長距離間の通信問題を克服してきた経験が大いに役立っていると言えるでしょう。
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海外からオーストラリアを訪れる旅行者数は、2002年から10年間で年平均7.3%の成長をするとオーストラリア政府は見込んでいます。2012年までには海外からのは約1000万人と現在の2倍に上昇し、それによってもたらされる外貨は約350億豪ドルに上ると予想されます。
海外からオーストラリアへの旅行者としては、1990年代以降、日本人はニュージーランド人とともに最大のマーケットとなっています。 |
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オーストラリア観光見本市 / © Australian Tourist Commission |
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国別(主要5か国)で見るオーストラリアへの年間旅行者数(2001/02年度) |
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人数 |
ニュージーランド |
787,700 |
日本 |
659,200 |
イギリス |
627,100 |
アメリカ |
424,400 |
シンガポール |
295,800 |
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※出典:オーストラリア連邦統計局資料「オーストラリア2003年年鑑/694頁」、AGPS, Canberra
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オーストラリアの貿易では教育産業も著しい成長をとげました。この国の教育機関で学ぶ外国人の大多数がアジアからの留学生で、そのほとんどが高等教育機関で学んでいます。日本からは年間1万人以上が留学しています。
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※出典:オーストラリア政府国際教育機構 / Overseas Student Statisbics 2000
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